♪機械人形 オランピアの歌(歌劇「ホフマン物語」より)♪
La chanson d'Olympia [Les contes d'Hoffmann] (J.Offenbach/ Nanase)
フルート二重奏 ムラマツ・オリジナル・シリーズ71 (2019年)
原曲は、『天国と地獄』などで知られる、フランスの作曲家オッフェンバックの本格的なオペラ作品『ホフマン物語』に登場する楽しい曲です。よく知られている「ホフマンの舟歌」もこのオペラの中に登場しますが、オペラ全体はとても大きな作品で、通しで上演すると4時間近くもかかります。
詩人ホフマンが酒に酔いしれながら語る3つの恋物語、それが延々と続いてゆくわけですが、このオランピアのアリアが出てくるのは最初の物語。このオランピアというヒロインは実は人間ではなく、機械仕掛けの人形です。
今のご時世では、何?この時代(19世紀末)にまさかヒト型AIロボットが…?と早とちりしそうになりますが、演出を楽しむオペラの世界、そんな今風の設定が実際の舞台で登場するのも、もう秒読みかもしれませんね。
魔法の眼鏡のせいでオランピアを生身の人間だと思い込んだホフマンを振り回すオランピア。その機械っぽい動きに翻弄されるホフマンとの掛け合いが見せ場であり、笑いを誘う場面です。なので、ぜひこれは映像などで上演シーンを見て、イメージを膨らませたいところ。
二重奏はたった二本しかないので、主旋律と伴奏部がしっかり分かれて聞こえるように、音量やフレージングで工夫しないと、何となくぼやっとした音楽になってしまいます。一見譜面だけ見ると、難しそうに見えるかもしれませんが、それぞれのパートの役割の整理ができてくると、アーティキュレーションを吹き分ける楽しさが出てきて、面白くなってくると思います。